ポップな露店看板も馬の祭りを演出する要素

改札を出ると、屋台から立ち上る甘い醤油の香りに誘われる。小腹を満たそうと列に並んだ串焼きは、炭火で炙られた肉表面が香ばしく、噛むほどにじんわり旨味が広がる。

手にした団子を頬張りながら歩くと現れた、千葉県の馬の祭り会場。踏みしめる蹄音と、屋台から聞こえる呼び声が、絶妙なハーモニーを奏でていた。

囲い越しに見下ろす走路、装束の色合いとは対照的に、ポップな露店看板がズラリと並ぶ。友人と交互に千葉県の馬の祭り会場マップを確認しつつ、次に向かう屋台選びで相談を重ねる。

揚げたてコロッケは、ほくほく感と玉ねぎが持つ甘みがほどよく合わさり、ふたりで顔を見合わせ笑う。隣で飲む焼酎冷や、口当たりがすっと軽く、全身に染み込むような爽快さがあったね。

お腹が満たされてから立ち見スペースへ移ると、軽やかな手つきでスタッフが走路整備中。砂利をならす音まで、まるで儀式みたく入念だ。

そこへ一風が吹き込み、幟がなびくさまは千葉県の馬の祭りの賑わいを、遠目から演出しているように映る。めちゃくちゃ楽しめ大満足!